料理の際に出る野菜の切れ端を、水に浸けておき再生させるという知恵袋的なお話を見たり聞いたりした経験は、皆さん、おありだと思います。
よくある話に、ニンジンの頭の部分を捨てずに、水を張った浅い皿に浸けておくと、葉が伸びてくるので、薬味とか彩りのアクセント的な何かに使えます、というものがあります。
豆苗の話も良く聞きます。
その手の話を聞く度に、筆者は、いつも思っていました。
どうせ再生させるのであれば、メイン食材を再生させようよ。
筆者の正直な思いです。
『はじめに』で、小松菜が一束あれば、万が一、災害時にスーパーの棚が空になっても、カセットコンロで味噌汁なり雑炊といった、温かい食事をつくることができます、という、お話をしました。
小松菜であれば、少なくともニンジンの葉っぱよりは、料理のメイン食材になり得る野菜です。
『市販の材料でつくる簡単なアクアポニックスの蛇足と裏技』の項で少し触れましたが、実は、小松菜は、簡単に再生栽培ができる野菜です。
今回は、筆者がアクアポニックスで実際に行っている、小松菜の栽培について、紹介します。
上の写真のように、アクアポニックスを開始した当初は、栽培槽全体が緑に覆われていませんので、買った小松菜の根元を植えつつ、同時並行で種を蒔けば、全体が緑に覆われるまでの時間を短縮できます。
栽培槽一杯に小松菜を栽培できれば、家庭で使う分には、ほぼ十分です。
栽培槽をさらに増やせば、もっと色々な野菜を栽培できます。