アクアポニックスによるニラの栽培

アクアポニックスによる栽培記録

筆者の経験上、ニラは、アクアポニックスと相性の良い野菜です。

土中で横方向に根を伸ばして、伸びた先で地上に芽をだし葉を伸ばす、という成長方法を繰り返して、グローベッド(植物栽培槽)全体を、芝生のように緑で覆ってくれます。

伸びた葉を刈り取っても、地中の根は温存されているため、新しい葉がすぐ伸びてきて、緑の絨毯が復活します。

また、ニラの葉の独特の臭いを虫が嫌うため、あまり虫が寄りつかない点もありがたいです。

一年生の野菜ではないため、一度種を蒔くと、数年間は繰り返し収穫が可能です。

ニラそのものに対する好き嫌いはあるかも知れませんが、もし、お嫌いでなければ、ニラを栽培するグローベッドを一槽持っておくと、アクアポニックスとしては、心強いかぎりです。

芽が出たばかりのニラは、糸の様です。
初年度は収穫を求めず、根を成長させる年だと割り切ります。ほぼ放置しているため、草が生えてしまいました。
冬の間は水を流していなかったため、地表の葉は枯れて消えてしまいました。けれども、地中では根が生きています。
水を流すと、すぐに葉が成長を再開しました。
二ヶ月後の様子。
収穫一回目です。
約三週間後。
二回目の収穫です。
一か月後。
三回目の収穫です。
約三ヶ月後。
写真では四回目の収穫に当たりますが、前回から日が開いているので、実際は多分五回目の収穫です。本当の四回目は、写真を撮り忘れたようです。
翌春の様子です。設置場所が変わっています。冬の間、放置していたため、タンポポが茂ってしまいました。
種を蒔いた年を一年目とすると、三年目一回目の収穫です。
グローベッド内に根が密生し、大分、目詰まりを起こしています。
水はけが悪く、水田のようです。あまり成長も良くありません。
さらに1週間後。目詰まりがひどかったので、グローベッドからニラを取り出しました。根が密集して、一つの塊になっています。
砂利の中に、根が密集している様子です。
逆さにしてみました。籠の大きさと同じだけ根が伸びていたため、もはや横に広がる余裕がないのがよくわかります。
籠を撤去して空間を生みだし、周りに根が伸びられるように、軽石を詰めました。
約3週間後。無事、成長再開です。ジャングルと化してしまいました。今年の収穫も期待できます。