アクアポニックスによるジャガイモの栽培

アクアポニックスによる栽培記録

アクアポニックスでは葉物野菜の栽培が向いているという話を以前しました。

けれども、根菜や芋類は、アクアポニックスでは栽培できないというわけではありません。

葉物野菜の場合は密植ができるため、葉の成長に合わせて株を間引いていき、陸上部の葉の栽培量をなるべく均等に保つような管理方法がとれますが、根菜や芋類は地中で成長するため、地中に成長のための空間を空けておく必要があるので、限られた面積での大量生産には不向きだという話です。

自宅で消費する分の葉物野菜程度であれば、複数のグローベッドを用意すれば、自給自足も、まったく達成困難なハードルではありませんが、芋類を栽培しようと考えると、カレーライス一回分のジャガイモにつき、グローベッドが一つほしくなってしまいます。

したがって、ジャガイモの自給自足は困難ですが、葉物野菜を栽培するためのグローベッドの中に、一株程度のジャガイモを混ぜて栽培しておき、ジャガイモの購入回数を削減するといった程度でしたら、アクアポニックスでも十分可能です。

また、収穫の際、グローベッドの軽石を掘って、中からジャガイモが出てくる様子は単純に嬉しいので、小さいお子さんがおられる方は、一度、アクアポニックスでのジャガイモ栽培に挑戦してみて下さい。きっと、喜んでもらえると思います。

台所の床下に保管していたジャガイモから、芽が出てしまいました。せっかくなので、栽培用の種芋に転用します。
芽が一つずつの単位になるように、ジャガイモの身を分割します。
ジャガイモの切り口を、日光に当てて、乾燥させます。
一日乾燥させた様子です。
13リットルコンテナボックスに籠を置き、ネットを敷いて、薄く軽石を敷いた上に、ジャガイモを置きました。
13リットルコンテナボックス内を、軽石で満たします。ジャガイモは、種芋の高さより上に、新しい芋ができますので、なるべく深くなるように多めに軽石を入れています。
約10日後。地表に芽が出てきました。
さらに5日。もう一方の芽も出てきました。右側は、上の写真の芽です。
早く出た右側の株の成長が圧倒的です。13リットルコンテナボックスであれば、ジャガイモは一株で十分でした。
ジャガイモに花が咲きました。
地中で芋が育ちきった頃、ジャガイモの葉は黄色く枯れます。
収穫できたジャガイモ。残念ながら左側の株は、物凄く小さな芋が付いていただけでした。
別のグローベッドでの収穫です。
あまり大きくありませんでした。次回への反省としては、槽にジャガイモを一株にして、栄養を集中させるべきでした。
ちなみに槽を持ち上げると、穴から下段まで根が伸びていました。